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開催日:2008-03-14 平成20年予算特別委員会〔20年度予算〕 (意見表明) 本文
開催日:2008-03-14 平成20年予算特別委員会〔20年度予算〕 (意見表明) 協議事項・名簿

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  1. 神戸市議会 2008-03-14
    開催日:2008-03-14 平成20年予算特別委員会〔20年度予算〕 (意見表明) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前11時2分開会) ◯委員長(植中 進) おはようございます。ただいまから予算特別委員会を開会いたします。  なお,平野昌司委員,平野章三委員及び吉田基毅委員から,所用のため欠席する旨の届け出がありましたので,ご報告をいたしておきます。  最初にご報告をいたします。本日,安井委員外44名から,予算第1号議案,予算第23号議案及び予算第24号議案に対する附帯決議案が提出され,先ほど各委員に配付いたしましたので,改めてご報告をいたしておきます。  なお,提案会派以外の会派におかれては,本日午後2時の理事会の再開までに,本件に対する賛否を委員長までご報告いただきますようお願いをいたします。 2 ◯委員長(植中 進) 本委員会は,去る2月28日に,平成20年度神戸市各会計予算及び関連議案並びに請願6件の審査方を付託されて以来,局別審査,市長・副市長等に対する総括質疑を行ってまいりましたので,本日は,これら各会計予算及び関連議案並びに請願,さらには大かわら委員外8名から提出されました予算の編成替えを求める動議,第38号議案須磨海岸を守り育てる条例の件に対する修正案及び本委員会に送付されました陳情145件に対する各会派の意見表明を行いたいと存じます。  それでは,まず平成20年度神戸市各会計予算及び関連議案,合計72議案,並びに予算の編成替えを求める動議及び第38号議案須磨海岸を守り育てる条例の件に対する修正案について,各会派のご意見をお聞かせいただきたいと存じます。  まず最初に,自由民主党さん,森下理事。 3 ◯理事(森下やす子) 意見表明。  自由民主党神戸会議員団は,平成20年度神戸市各会計予算並びに関連議案,合計72議案について,以下の理由により,要望7件を付して承認します。  また,予算第1号議案,予算第23号議案及び予算第24号議案に対しては,民主党及び公明党とともに,附帯決議案を提案しています。  なお,予算第1号議案平成20年度神戸市一般会計予算等編成替えを求める動議,及び第38号議案須磨海岸を守り育てる条例の件に対する修正案については,反対します。  理由。  平成20年度予算案は,一般会計7,271億円,企業会計を含めた特別会計1兆1,111億円,合計予算額は1兆8,382億円で,前年度と比較して5.1%減少しています。  国の歳出・歳入一体改革に伴う地方交付税の減少や,兵庫県の新たな行革プランの影響を受けるなど,財源の確保がますます厳しくなる中で,事業の選択と集中を行い編成された予算案であると評価いたします。  しかし,一般会計予算は4年連続のマイナスとなっていますが,収支不足が依然70億円生じており,厳しい状況に変わりありません。  今後も,神戸が積み上げてきた伝統を将来世代にまで継承していくために,これまで以上に市長がリーダーシップを発揮し,行政経営方針を引き続き着実に実行され,豊かな神戸の創造に努めていただくことを期待し,平成20年度神戸市当初予算案及び関連議案を承認します。  続いて,敬老優待乗車制度に関連する予算第1号議案,予算第23号議案及び予算第24号議案に対する附帯決議について申し上げます。  そもそも,敬老優待乗車制度の見直しは,高齢社会がますます進展する中で,将来にわたる制度の安定的な維持・継続に向けた検討から始まったわけでありますが,その過程において,民間バス事業者からは,利用実態に見合った負担を求め,その対応によっては制度からの撤退もあり得る旨の申し入れがあり,今やこの問題は民間バス事業者との交渉結果を踏まえて対応せざるを得ない状況にあることは理解するところです。
     また,民間バス事業者の理解が得られる負担について,その全額を市費で賄うことができれば問題ありませんが,本市の財政状況は依然厳しく,限られた財源を市民福祉の向上と市の発展に資する多種多様な施策,とりわけ数多くある高齢者福祉施策にも配分する必要があることから,現行の35億円を堅守するのが限度であることも理解しなければなりません。  加えて,将来にわたって制度を安定的に運営していくための制度設計を,今明確にしておくことは,議会に課せられた責務であると考えます。  以上のことから,利用者にも一定額を負担いただき,市・交通事業者・利用者の3者それぞれの負担のもと,本制度を支えていかざるを得ないとの結論に達し,当局から提案された敬老優待乗車制度の再構築については了承することとしました。  ただ,これまで無料で自由に乗車できた利用者にとっては影響が大きいため,急激な負担を避けるための激変緩和措置が必要と判断し,平成20年10月から当分の間,乗車ごとの負担額がさらに半額,すなわち,バスは50円,地下鉄・新交通は小児料金の半額となるよう再度交通事業者と交渉を行い,実現を図ることを求めるものです。  要望事項。  1,行政経営方針を引き続き着実に実行し,さらなる行財政改善に取り組まれたい。また,地元中小企業の受注増につながる生活密着型投資について,一層の充実を図られたい。  2,市民の安全を守るため,関係機関との連携のもと地域医療機関行政当局との役割分担を明確化し,神戸市における救急医療体制の充実を図られたい。  3,外郭団体役員報酬については,それぞれの団体の経営状態に応じたものとなるよう,市として強く指導されたい。  4,環境局の経営改善については,中長期的な視点に立って,給与や手当のさらなる見直しや民間委託も含め,効率的・効果的な収集体制の構築・再編に向けた見直しに引き続き努力されたい。  5,地場の水産業振興の観点から,漁業関係者が直面する諸問題に対処するため,早急に国並びに県に対して,具体的な支援策などについて強く働きかけるとともに,必要な施策に取り組まれたい。  5,あっ,失礼しました。6,中学校におけるクラブ活動の活性化に向けて,外部指導員制度合同部活動ブロック拠点校方式のさらなる拡充に取り組まれたい。  7,北区の重要課題である鈴蘭台幹線神鉄鈴蘭台駅前整備,及び北神文化センターの整備を早急に進められたい。  以上です。 4 ◯委員長(植中 進) 続いて,民主党さん,大井理事どうぞ。 5 ◯理事(大井としひろ) 意見表明。  民主党市会議員団は,平成20年度当初予算並びに関連議案,合計72議案について,次の理由により,要望14件を付して承認いたします。  また,予算第1号議案,予算第23号議案及び予算第24号議案に対しては,自由民主党及び公明党とともに,附帯決議案を提案します。  なお,予算第1号議案等編成替えを求める動議及び第38号議案に対する修正案については,反対します。  承認理由。  平成20年度予算,「豊かな神戸の創造にむけて」は,持続的発展を目指し,市民の暮らしを守り,これからの神戸づくりを着実に進めていくという強い決意のもとに編成された予算となっております。本市の市税収入は,引き続き増収が見込まれるものの,収支不足額は70億円で完全解消には至っておりません。  しかし,行財政改革も進んでおり,市長が目指す5つの都市像の実現に向け,市民とともに邁進されることを期待し,以下の要望を付して平成20年度予算並びに関連議案を承認いたします。  なお,予算第1号議案,予算第23号議案及び予算第24号議案に対する附帯決議案については,さきの自由民主党さんから説明がありましたので,省略いたします。  要望事項。  1,危機管理センターの整備については,他都市の最新事例も参考にして取り組まれたい。  2,行財政改革を進めるに際し,地域力を強化しながら,市民の知恵と力を融合し,市民の,市民による,市民のための行政経営を目指されたい。  3,新学習指導要領改訂を視野に入れた,武道場や体育館の整備をされたい。  4,医療産業都市構想の推進においては,人材育成を目的としたトレーニング構想取り組みを具体化されたい。また,アジア諸国医療技術の向上など国際貢献に向けた取り組みを進められたい。  5,次世代スーパーコンピューターを活用した研究教育拠点人材育成拠点とすべく,利用環境整備に努められたい。  6,広報紙広報こうべについては,他都市の広報紙も研究しながら,親しみのあるわかりやすい紙面になるよう努力されたい。  7,豊富な観光資源を生かした商品化やイベント開催など,民間活力を生かす支援拡充を図られたい。また,情報発信力PR強化など多種多様なツールを活用した取り組みに努められたい。  8,認知高齢者や障害者,特に知的・精神障害者財産管理を行う事業として,成年後見制度の整備と市民への普及・啓発を進められたい。  9,食の安全対策の推進として,事業者の法令遵守意識向上対策立入調査検査内容の強化及び経歴管理の徹底など,監視・検査・指導体制の強化を図られたい。  10,子供を安心して生み育てられるまちとして,産科・小児科医療の24時間体制整備を,市内医師会病院関係者などの連携のもと構築されたい。  11,環境循環型社会の実現に向け,ごみの減量・分別・資源化を進めるために,市民に理解と協力を求め,市民意識を高め,市民・行政が一体となった活動を展開し,まず家庭ごみ排出量削減に努められたい。  12,たばこのポイ捨て・路上喫煙防止の徹底を図るべく,監視体制の整備,市民・来訪者への周知徹底,また,わかりやすい表示・アナウンス,さらに喫煙指定場所についても,機能やデザインなど考慮したものを設置されたい。また,来訪者の方々を気持ちよくお迎えする美しいまちづくりに努められたい。  13,須磨海岸を守り育てる条例を早期に制定し,真に市民に親しまれる海岸となるよう取り組まれたい。  14,国際ビジネスジェット専用CIQ施設やスポットの確保など,利用促進に積極的に取り組まれたい。  以上です。 6 ◯委員長(植中 進) ご苦労さまです。  次に,公明党さん,大澤理事。 7 ◯理事(大澤和士) 意見表明公明党神戸会議員団。  公明党神戸会議員団は,平成20年度神戸市各会計予算案及び関連議案に対して,要望5件を付し,承認いたします。  また,予算第1号議案,予算第23号議案及び予算第24号議案に対しては,自由民主党及び民主党とともに,附帯決議案を提案しています。  なお,予算第1号議案平成20年度神戸市一般会計予算等編成替えを求める動議及び第38号議案に対する修正案については,反対いたします。  理由。  かねてから,矢田市長財政再建をご自身の使命と掲げられ,これまで事務事業の見直しによるむだの排除や計画的な職員定数削減などにより,発行市債残高も5,000億円の削減を当初計画から2年前倒しして達成される見込みとなり,さらに1,000億円の市債残高削減を目標とされることは評価いたします。  そして,厳しい財政運営の中でも,妊婦健診の無料化を2回から5回へ拡大,中央市民病院における助産師外来の設置など,子育て支援策の充実や福祉医療の維持,高齢者福祉施設介護施設の拡充など,公明党神戸会議員団が主張してきました施策が取り入れられた予算編成となっていることは評価いたします。  今後も,限られた財源を効率的かつ効果的に活用し,市民の暮らしの安定と,だれもが安心して元気に暮らせる地域社会の実現への取り組みに期待し,以下,要望を付して承認いたします。  なお,予算第1号議案,予算第23号議案及び予算第24号議案に対する附帯決議については,自由民主党さんから説明のあったとおりでありますので,省略いたします。  要望事項。  1,危機事象と対策の広報を危機管理の重要な柱として,専門性に裏づけられたシステムを構築すること。  2,二次救急病院を崩壊させないために,一次救急の拠点を早急に設置すること。  3,真の住宅困窮者が入居しやすいように,特定目的住宅の募集枠を拡充するとともに,低所得の子育て世帯家賃減免を検討すること。  4,自動車事業累積欠損金早期解消については,さらに民間の活力を積極的に導入するなど,抜本的な経営改善に取り組むこと。  5,北神急行電鉄運賃値下げ継続支援については,引き続き県及び関係機関に働きかけ,早急に合意が得られるよう努めること。  以上です。 8 ◯委員長(植中 進) ご苦労さまです。  次に,日本共産党さん,段野理事。 9 ◯理事(段野太一) 意見表明日本共産党神戸会議員団。  予算第1号議案,予算第2号議案,予算第4号議案,予算第12号議案から予算第16号議案,予算第19号議案,予算第20号議案,予算第22号議案及び予算第25号議案について,必要な編成替えを行うことを求める動議を提出しており,この動議に賛成します。  また,予算関連議案の第38号議案について,地元住民と協議を進めることを目的として修正案を提案しており,この修正案に賛成します。  予算第5号議案,予算第17号議案,予算第21号議案,予算第23号議案及び予算第24号議案の5議案,並びに予算関連議案のうち,第1号議案,第4号議案から第9号議案,第12号議案,第14号議案,第18号議案から第20号議案,第22号議案から第29号議案,第31号議案,第37号議案,第39号議案から第43号議案,第45号議案及び第46号議案の29議案,合計34議案に反対します。  なお,予算第3号議案,予算第6号議案から予算第11号議案,予算第18号議案及び予算第26号議案の計9議案,並びに予算関連議案のうち,第2号議案,第3号議案,第10号議案,第11号議案,第13号議案,第15号議案から第17号議案,第21号議案,第30号議案,第32号議案から第36号議案及び第44号議案の16議案,合計25議案には賛成します。  また,予算組み替え動議が否決された場合,予算第14号議案,予算第15号議案,予算第19号議案及び予算第25号議案の4議案は賛成します。  予算第1号議案,予算第2号議案,予算第4号議案,予算第12号議案,予算第13号議案,予算第16号議案,予算第20号議案,予算第22号議案の8議案には反対します。  なお,第38号議案の修正案が否決された場合,第38号議案には賛成します。  反対理由を申し上げます。  2008年度予算案は,本会議や予算特別委員会で指摘してきたように,市民の暮らしを顧みず,むだ遣いを継続し,市民に負担を強める予算となっています。  反対の第1の理由は,敬老パスの有料化を強行し,延べ700万人もの高齢者の足を奪い,31億円もの新たな負担を押しつけ,増税や社会保険料の負担増で苦しむ市民の暮らしに大きな打撃を与えることになるからであります。  この間の質疑で,有料化の前提である正確な利用者の実態調査ができないことが明らかとなりました。また,市長が,激変緩和などについて民間バスと再度協議すると答弁しました。しかし,再検討ということになれば,交通局予算,市バス・地下鉄の撤回・再提出を要するものであります。現行制度の維持を求めて寄せられた7万筆以上もの署名や,141件に上る請願・陳情に込められた市民の願いを踏みにじる矢田市長の責任は重大であります。  第2の理由は,市民の批判を無視してむだ遣いを継続していることであります。開港2年が経過した神戸空港の用地は依然として売れず,2009年度から始まる莫大な借金返済のめども立っていません。また,市民からむだの象徴として指摘されている海上アクセス,ベイ・シャトルに約2億円の補助金を出し,新たな船舶購入資金として約4億円貸し付けるなど,反省もなくむだ遣いを進めようとしているからであります。  第3の理由は,行政に対する市民参画が極めて不十分だからであります。敬老パス問題に対する一連の対応は,市民不在議会無視のそしりを免れるものではなく,行政に対する市民不信をもたらすものであります。  第4の理由は,公共料金を全面的に引き上げる予算を計上していることであります。保育料の引き上げをはじめ,公共施設の利用料,斎場使用料引き上げ学童保育の有料化や粗大ごみの有料化など,まさに揺りかごから墓場まで,市民生活の全部門に及ぶ負担の強化は,市民の暮らしや社会活動に大きな支障を来すものとなるからであります。  第5の理由は,市の経済政策が,相変わらず既存中小企業支援より医療産業関連に偏重し,若者などの雇用対策も極めて不十分だからであります。深刻な社会問題となっている貧困と格差に目を向け,実態を是正する姿勢も対策も見られません。ワーキングプアと呼ばれる働く貧困層の増大や,派遣・パート・アルバイトなど,非正規雇用労働者に対する対策は,国や県だけに任せて解決できるものではありません。  第6の理由は,市民や保護者の反対を押し切って,保育所の民営化を進めようとしているからであります。市立枝吉保育所の保護者らが民間移管に反対して訴訟で争うという事態にまで至っているにもかかわらず,さらなる民間移管を進めようとしているからです。  第7の理由は,医療センター中央市民病院の移転やPFI手法の導入,病院群の地方独立行政法人化など,市民の反対,医師会など医療関係者の意向を無視して進めようとしているからです。中央,西,両市民病院地方独立行政法人化は,公立病院としての理念や公的役割採算性中心に根本から変質させようとするもので,容認できるものではありません。  以上が反対の主な理由です。  なお,日本共産党議員団が提案している予算の編成替えを求める動議は,このような予算から,医療産業都市構想推進費,また,事実上凍結となっている文明博物館群構想土地購入費など,むだ遣い不要不急の事業を削減し,市民負担増をやめさせる財源をつくり出しています。同時に,敬老優待乗車証制度予算の拡充,子育て支援雇用対策中小企業振興策環境対策や安全なまちづくりなど,市民の暮らしを応援する施策を提案しています。予算編成替えを求める内容は,自治体が自治体本来の役割を果たすために提案していることを申し添えます。  以上です。 10 ◯委員長(植中 進) ご苦労さまです。  次に,住民投票☆市民力さん,林委員どうぞ。 11 ◯委員(林 英夫) それでは,住民投票市民力議員団意見表明です。  住民投票市民力議員団は,予算第1号議案,予算第12号議案,予算第16号議案,予算第20号議案,予算第21号議案,予算第22号議案,予算第23号議案,予算第24号議案に反対いたします。  このほかの予算及び第1号議案から第37号議案,第39号議案から第46号議案に至る計63議案については,賛成いたします。  第38号議案の修正案にも賛成いたしますが,これが否決された場合は,第38号議案の原案に賛成いたします。  予算第1号議案等編成替えを求める動議については,反対をいたします。  理由。  一般会計予算は,財政再建へ向けた市債残高の削減,市民の安全・安心という観点,将来の都市戦略としてのデザイン都市を目指すなど,評価できる点もありますが,膨大な借金を抱える神戸空港地下鉄海岸線の将来展望が見えず,行政コストが高いなど,財政の硬直化が続いており,市民に対する説明も不十分なため。  海岸環境整備事業は,アジュール舞子土地売却による収支均衡という計画が狂い,償還財源として一般会計から繰り入れが予定されていること。  空港整備・新都市整備事業は,膨大な市債残高を抱えながら,土地が売れるということを前提にしており,返済計画の現実的な見直しがないこと。  港湾事業は,多大な累積赤字を抱える海上アクセスに対して赤字補てんを続けていること。  病院事業は,中央市民病院のまず移転ありきの計画が,医師会や多くの市民の納得していない中で進められていること。  自動車事業高速鉄道事業は,これまでの経営改善を評価してきましたが,敬老優待パスの有料化で,高齢者に一方的に負担を押しつける予算が組まれていること。  予算第1号議案等編成替えを求める動議につきましては,福祉・環境・教育など,市民生活に直結する予算を増額する考えは理解できるものの,事業の民営化,あるいは市民負担のあり方などについて,我が会派と意見の異なる部分があるため。  このほかの予算及び諸議案については,おおむね了として,賛成をいたします。  以上でございます。 12 ◯委員長(植中 進) 次に,新政会さん,白國委員どうぞ。 13 ◯委員(白國高太郎) 意見表明新政会神戸会議員団。  平成20年度各会計予算並びに関連議案について承認します。  なお,要望事項11項目を付します。
     また,大かわら議員外8名から提出された予算編成替えを求める動議及び須磨海岸に関する条例修正案には,原案を承認するため反対します。  理由。  厳しい財政状況が続く中,将来の神戸に負担を残さないために,行政経営方針に沿った諸施策を着実に推進するとともに,少子・高齢社会への対応に配慮した予算であると評価します。  また,昭和48年以来,市民に広く浸透し,神戸が誇れる福祉施策の1つである敬老優待乗車制度の改正については,市収入未済金の徴収や交通事業者への適正な予算原資配分,加えて激変緩和策等あらゆる手段を講じて低所得者層へ配慮するとともに,市民が納得のできる制度改正となるように,市長みずからが折衝され,対象者への大幅な負担軽減を期待します。  米国発のサブプライムローン問題や原油高による物価上昇,円高傾向によって景気回復の減速が懸念され,今後も厳しい市政運営が予測される中にあっても,市民のための市政を念頭に邁進されることを期待し,平成20年度各会計予算並びに関連議案について承認します。  要望事項。  1,子育て日本一のまち神戸を目指し,小児救急医療と乳幼児医療費助成制度の一層の充実に取り組まれたい。  2,高齢者が安心して暮らせるまち神戸のため,介護施設の一層の充実と介護職員確保のため,神戸市独自の上乗せ施策を図られたい。  3,市収入未済金の徴収や市施設へのネーミングライツの活用等,収入確保策に努力されたい。  4,神戸港振興策の一環として,客船誘致や瀬戸内海クルーズのハブ港へ向けて努力されたい。  5,中央卸売市場以西のウオーターフロントを市民に開放し,西のHAT神戸を目指しての整備を図られたい。  6,明石海峡船舶衝突事故によって多大な影響と被害を受けているノリ漁やイカナゴ漁に対し,国・県と協調し,補償救済基金の創設等,有効な漁業者対策を図られたい。  7,国道175号線の未拡幅部分,神出バイパスの早期整備に向けて,国との協議を推進されたい。  8,新中央市民病院のPFI方式による移転に関しては,救急体制のあり方や病院経営について,市民に不安を与えることのないよう,説明責任を果たされたい。  9,安全な通勤・通学路の確保と緊急車両や公的交通に配慮するため,都市計画道路塩屋多井畑線の早期全線開通を推進されたい。  10,ルミナリエの開催については,震災犠牲者の鎮魂に加え,まちの活性化策や新しいルート,日程等についての再検討を図られたい。  11,環境・健康・スポーツに効果が認められる学校園庭の芝生化と,ツタ等の植栽による建物緑化を推進されたい。  以上です。 14 ◯委員長(植中 進) 次に,新社会党さん,あわはら委員。 15 ◯委員(あわはら富夫) 意見表明。新社会党神戸市会議員団。  新社会党神戸市会議員団は,2008年度神戸市各会計予算のうち,予算第1号議案,予算第4号議案,予算第12号議案,予算第13号議案,予算第16号議案,予算第17号議案,予算第20号議案から予算第24号議案,予算以上11議案及び関連議案のうち,第1号議案,第4号議案から第9号議案,第12号議案,第18号議案から第20号議案,第23号議案,第24号議案,第26号議案から第29号議案,第31号議案,第37号議案,第39号議案から第43号議案,第45号議案,第46号議案,以上関連議案26議案,合計37議案について,下記の理由から反対します。  なお,第38号議案須磨海岸を守り育てる条例の件に対する修正案については賛成し,修正案が否決された場合には原案に賛成します。  また,その他の議案については賛成いたします。  反対理由。  1,諸物価の値上げで市民生活が圧迫されようとする中,学童保育料徴収や保育料をはじめとする諸施設使用料や手数料値上げなど,揺りかごから火葬場まで市民への負担増を行うため。  2,高齢者の負担増,受診抑制など,多くの問題がある後期高齢者医療制度を導入しようとするため。  3,敬老優待乗車制度見直しにより,制度の趣旨そのものを否定し,負担増を押しつけるため。  4,未解明・未解決の課題を残したまま神戸空港を運用し,需要予測が達成されなかったにもかかわらず,検証・反省が不十分なため。  5,ベイ・シャトルへの多額の補助は認められないため。  6,費用対効果が不透明な中,医療産業都市構想に多額の投資と運営助成を続けるため。  7,市民合意がない中央市民病院の移転新築計画を進めようとしているため。  8,子供と保護者置き去りの保育所民間移管を押し進めようとしているため。  9,財政計画が破綻したアジュール舞子事業に多額の資金投入がされるため。  また,予算第1号議案平成20年度神戸市一般会計予算等編成替えを求める動議については,評価できるものが多いが,幾つかの項目で考え方などに違いがあるため,反対します。  以上。 16 ◯委員長(植中 進) 次に,大野委員。 17 ◯委員(大野 一) 予算案と関連議案に対する意見表明。大野 一。  平成20年度各会計予算並びに関連議案については,次の理由並びに要望1件を付し,承認します。  また,大かわら委員外8名から提出された動議並びに修正案については,原案承認のため反対します。  理由。  厳しい財政事情の中,市民福祉の向上策に取り組んでいるため。  要望。  敬老パスの改正に当たっては,利用者にとって激変緩和となる配慮をすること。  以上です。 18 ◯委員長(植中 進) ご苦労さまです。  次に,請願6件及び陳情145件について,各会派のご意見をお聞かせいただきたいと存じます。  まず最初に,自由民主党さん,森下理事。 19 ◯理事(森下やす子) 予算特別委員会に送付された請願及び陳情に対する意見表明自由民主党神戸会議員団。  1,請願第25号から請願第28号,制度の将来にわたっての安定的な維持・存続のため,再構築については了承し,予算第1号議案を承認するため,不採択とします。  請願第29号,第30号,ことしの海水浴に間に合うよう,早期に須磨海岸を守り育てる条例を制定し,安全で安心な須磨海岸を実現することが重要であり,第38号議案を承認するため,不採択とします。  2,陳情第108号,制度の将来にわたっての安定的な維持・存続のため,再構築については了承し,予算第1号議案を承認するため,不採択とします。  陳情第115号,神戸─関空を結ぶ利便性の高い公共交通機関であるとともに,神戸の発展に不可欠な都市装置であり,予算第20号議案を承認するため,不採択とします。  陳情第116号,市民や来訪者が快適に海水浴を楽しんでいただくためにも,ことしの海水浴に間に合うよう,早期に須磨海岸を守り育てる条例を制定するとともに,車両やサンドバギーの不正進入対策についても,海岸法に基づく指定を行い,罰則が適用できるように条例施行とあわせて手続を進めていくことは,安全で安心な須磨海岸の実現のために極めて重要であると考えるため,採択とします。  陳情第117号から陳情第120号,神戸市次世代育成支援対策推進総合計画に基づき,限られた人材・予算の中で,総合的な子育て支援施策を積極的に進めていく必要があると考えることから,公立保育所の民間移管を推進すべきとの立場であり,予算第1号議案及び第12号議案を承認すること等のため,不採択とします。  陳情第121号,枝吉保育所に係る路上駐車問題については,今後も保育所の運営主体である移管先法人に対して,できる限りの対策を講じていただくよう伝えていきたいとの説明が,また,避難経路の確保については,移管前にも消防法上問題がないことを確認していたが,このたびの査察結果の趣旨について消防局によく確認した上で,移管先法人と対策を協議していきたいと考えているとの説明が,それぞれ市当局よりあったため,不採択とします。  陳情第122号,これまで国民健康保険等の案内文書等に関し,点字対応の要望があった方に対しては個別に点字文書による案内を送付することにより,障害特性に応じた周知に取り組んでおり,制度に関する問い合わせ等についても,各区役所・支所のほか,コールセンターにおいて,個別の事情に応じた丁寧な説明に努めているとの説明が市当局よりあったため。また,複雑な70歳以上の方の高額療養費制度を踏まえた,医療保険と福祉医療との給付調整の仕組みの構築は困難な状況であることから,福祉医療制度における現物給付方式の導入は,現状では困難と考えるため,不採択とします。  以上です。 20 ◯委員長(植中 進) ご苦労さまでした。  次に,民主党さん,大井理事。 21 ◯理事(大井としひろ) 予算特別委員会に付託された請願・陳情に対する意見表明。  民主党神戸市会議員団は,請願第25号から請願28号及び陳情108号の137件については,いずれも敬老優待乗車制度に関するものであり,附帯決議を付し予算第1号議案を承認するため,不採択とします。  請願第29号及び請願第30号については,安全で安心な須磨海岸の実現に寄与するものとして,第38号議案を承認するため,不採択とします。  陳情第115号については,当局の取り組み方針を了とし,予算第20号議案を承認するため,不採択とします。  陳情第116号については,安全で安心な須磨海岸の早期実現が重要と考えるため,採択とします。  陳情第117号から陳情第120号については,いずれも,公立保育所の民間移管反対に関するものであり,予算第1号議案及び第12号議案を承認するため,不採択とします。  陳情第121号については,当局の取り組み方針を了とするため,不採択とします。  陳情第122号については,当局の障害特性に応じた周知等の取り組み方針を了とするため,不採択とします。  以上です。 22 ◯委員長(植中 進) ご苦労さまです。  次に,公明党さん,大澤理事。 23 ◯理事(大澤和士) 請願に対する意見表明。  公明党神戸会議員団は,請願第25号から請願第28号については,現敬老優待乗車制度では,利用実態が制度発足当初から大きく乖離し,これ以上交通事業者の協力を得ることが難しく,また一方で,高齢者福祉全体の予算配分を考えたとき,同制度のみに多額の予算増額が難しいことから,一定の制度の改変はやむを得ないと判断するため,不採択といたします。  請願第29号,請願第30号については,須磨海岸を守り育てる条例の制定は,多くの地域住民の方が,海水浴シーズンの夜の見回りなど長年尽力されてきた経緯があり,ことしの海水浴に間に合うように早期に制定し,安全で安心な須磨海岸の実現が重要であり,第38号議案を承認するため,不採択といたします。  陳情に対する意見表明。  公明党神戸会議員団は,陳情第108号については,現敬老優待乗車制度では,利用実態が制度発足当初から大きく乖離し,これ以上交通事業者の協力を得ることが難しく,また一方で,高齢者福祉全体の予算配分を考えたとき,同制度にのみ多額の予算増額が難しいことから,一定の制度の改変はやむを得ないと判断するため,不採択といたします。  陳情第115号については,神戸─関空ベイ・シャトルは,神戸空港と関西国際空港を29分という最短時間で結ぶ利便性の高い公共交通機関であり,経営改善の兆しが出ている中で,さらなる取り組みとして予算第20号を承認するため,不採択といたします。  陳情第116号については,ことしの海水浴に間に合うように,須磨海岸を守り育てる条例の早期制定は,安全で安心な須磨海岸を実現するとともに,多くの地域住民の悲願でもあり,極めて重要であると考えるため,採択いたします。  陳情第117号から陳情第120号については,限りある財政のもとで急速な保育サービスニーズの高まりにこたえるため,公立保育所の民間移管を推進すべきとの立場であり,予算第1号議案及び第12号議案を承認するため,不採択といたします。  陳情第121号については,当局から説明があった今後の対応策を了として,不採択といたします。  陳情第122号については,障害者特性に応じた周知に取り組んでいる等の当局の説明を了とするとともに,福祉医療制度における現物給付方式の導入については,現状では困難と考えるため,不採択といたします。  以上です。 24 ◯委員長(植中 進) ご苦労さまです。  次に,日本共産党さん,段野理事どうぞ。 25 ◯理事(段野太一) 請願・陳情についての意見表明日本共産党神戸会議員団。  請願第25号敬老パスの制度見直しの検討会議の内容を明らかにすることを求める請願,請願第26号敬老パス現行制度存続を求める請願,請願第27号敬老優待乗車制度の現行存続などを求める請願,請願第28号高齢者の敬老パス現行制度を続けることを求める請願,以上4件は,敬老パスの有料化に反対し,現行制度の存続を求めるものであります。  請願第29号須磨海岸条例制定に係る市民参画機会の補充などを求める請願,請願第30号須磨海岸を守り育てる条例案の審議及び施行に関する請願,以上2件は,須磨海岸を守り育てる条例の施行期日にこだわることなく,市民との話し合いを重ねることなどを求めるものであり,請願6件,いずれも採択を求めます。  陳情第108号は,敬老優待乗車制度現行制度の存続などを求めるものが137件,  陳情第115号は,海上アクセスの運航の即時中止を求めるもの,  陳情第116号は,須磨海岸を守り育てる条例の制定を求めるもの,  陳情第117号は,公立保育所の廃止・民営化計画の白紙撤回などを求めるもの,  陳情第118号は,保育料の値上げをしないことなどを求めるもの,  陳情第119号は,市立旗塚保育所の民間移管撤回を求めるもの,  陳情第120号は,市立五位ノ池保育所廃止の白紙撤回などを求めるもの,  陳情第121号は,民営化後の枝吉保育所の避難経路と駐車場の確保などを求めるもの,  陳情第122号は,後期高齢者医療制度の障害者への丁寧な説明などを求めるものであり,陳情以上145件,いずれも採択を主張します。  以上です。 26 ◯委員長(植中 進) 次に,住民投票☆市民力さん,林委員。 27 ◯委員(林 英夫) それでは,住民投票市民力議員団として,請願・陳情に対する意見表明です。  まず,請願は,第25号から28号について,現行の敬老パス制度を1年間維持しつつ,ICカードを導入し,利用実態を調べるべきである。市長が提案する,乗れば乗るほど負担増となる制度は,敬老パス制度本来の目的にそぐわない。民間バス事業者の負担軽減については理解するものの,市バス事業・市営地下鉄事業・新交通などは,今後もそれぞれ経営改善に取り組めばよく,敬老パス制度の有料化によって19億円もの料金収入を得る必要はないという理由から,採択を主張いたします。  第29号,30号については,地元住民などと十分協議しながら,条例をより実効性のあるものにすべきという立場から,採択を主張いたします。
     次に,陳情です。  第108号は,請願と同様の理由から,採択。  第115号は,予算に対する意見表明と同様の理由から,採択。  第116号は,陳情趣旨に賛同し,採択。  第117号から120号は,公立保育所を民営化するという基本方針に賛成しているので,不採択を主張いたします。ただし,財政上の理由から民間移管が進められていますが,これまでの保護者や子供たちの心情に配慮を欠いた進め方には大変憤りを感じており,今後も改善が見られなければ,この種の陳情・請願に対しても採択せざるを得ないと考えています。  第121号,122号は,陳情趣旨に賛同し,採択を主張いたします。  以上です。 28 ◯委員長(植中 進) 次に,新政会さん,白國委員どうぞ。 29 ◯委員(白國高太郎) 予算特別委員会に送付された請願及び陳情に対する意見表明新政会神戸会議員団。  請願第25号から第30号の6件については,いずれも不採択とします。  理由。  請願第25号から第28号の4件については,少子・高齢社会の中,今後対象者が増加することから,本制度を維持・継続するためには,何らかの利用者の一部負担についてはやむを得ないとの立場であるため。  請願第29号及び請願第30号の2件については,須磨海岸の現状にかんがみ,当局提出の条例案が必要と考えるため。  陳情第116号については,須磨海岸の現状にかんがみ,速やかな条例の制定が必要と考えるため,採択します。  陳情第108号,陳情第115号及び陳情第117号から陳情第122号までの計144件は,いずれも不採択とします。  理由。  陳情第108号については,少子・高齢社会の中,今後対象者が増加することから,本制度を維持・継続するためには,何らかの利用者の一部負担についてはやむを得ないとの立場であるため。  陳情第115号については,神戸空港の将来の発展にとって必要との考え方に賛同するため。  陳情第117号,陳情第119号,陳情第120号については,社会福祉法人による保育所民営化を推進する立場であるため。  陳情第118号については,保育所の運営に関し,一部応益負担が必要と考えるため。  陳情第121号については,避難経路について,移管先の法人と協議するとの当局の説明を了とするため。  陳情第122号については,対象者への説明責任を果たすとの当局の考え方を了とするため。  以上です。 30 ◯委員長(植中 進) 次に,大野委員。  申しわけございません。大変申しわけございません。新社会党さん,あわはら委員。申しわけございません。 31 ◯委員(あわはら富夫) 請願及び陳情についての意見表明。新社会党神戸市会議員団。  請願第25号から請願第30号,以上6件の請願について,請願趣旨に賛成するため採択を求めます。  陳情第108号,陳情第115号から陳情第122号,以上145件の陳情についても,陳情趣旨に賛同するため採択を求めます。  以上。 32 ◯委員長(植中 進) ご苦労さまです。  次に,大野委員。 33 ◯委員(大野 一) 請願と陳情に対する意見表明。大野 一。  請願第25号から請願第30号に至る6件については,予算原案承認のため,不採択。  陳情第108号,陳情第115号及び陳情第117号から陳情第120号に至る4件については,予算原案承認のため,不採択。  陳情第121号及び陳情第122号については,当局説明を了とし,不採択。  陳情第116号は,陳情内容を了とし,採択いたします。  以上。 34 ◯委員長(植中 進) ご苦労さまでした。  各会派のご意見は,以上のとおりであります。 35 ◯委員長(植中 進) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  次回委員会は,来週17日月曜日午前11時に開会し,意見決定を行いますので,よろしくお願いいたします。  なお,意見決定に際しては,本日提出されました附帯決議案についてもお諮りいたしますので,念のため申し上げておきます。  本日はこれをもって閉会いたします。   (午前11時57分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...